国際結婚の紹介所を経由した結婚は配偶者ビザの不許可が多い典型的なケースです。
出入国在留管理局の審査が厳しいことで有名なケース、外国人の恋人紹介所を通して出会ったパターンです。
日本人配偶者が、複数回、外国にいるパートナーに会いに行っても・・・
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婚姻の信ぴょう性や安定性・継続性を疑問視されて不許可になるケースが珍しくありません。
国際結婚相談所を経由した出会いの流れ
外国人と結婚したいと考えた方が、紹介所へ相談に出向きます。
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相談所のスタッフに希望する方のスペックや自分の状況をヒアリングを受けます。
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その後、お見合いなり、相談所が開催する外国へのお見合いツアーのようなものに参加することが多いですね。
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そこで配偶者候補の方とお見合いして意気投合したら現地でデート。
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その後に婚約して国際結婚まで一気に進みます。
相談所の考え方や運営方法によって多少は異なりますが、多くはこんな感じで進んでいきます。
相談所経由の結婚でビザが下りにくい理由
ズバリ出入国在留管理局から偽装結婚を疑われるからです。
上記の流れを見ると、本当の結婚か疑われやすいポイントがわかります。
・外国人配偶者にとって、親も友達も誰もいない国で生活する。
・同国人同士の結婚よりもハードルが高いにも関わらず。
・知り合ってから数日で結婚している。
・相手のことが良く分からない段階で結婚している。
普通に考えても、かなり異常な状況だと思われます。
外国人配偶者の親族が日本に居るなど状況なら、まだ理解もできますけど。
故郷を捨てて親兄弟や親戚、友人などとお別れして、一人ボッチで日本に来るのは想像以上に覚悟が必要だと思います。
そんな過酷な環境に飛び込むのに結婚相手のことをよく知らない状態で結婚するのは、どれだけリスキーな行為であるか。
日本人に偽装結婚した感覚がなくても・・・
外国人配偶者は別の思惑で結婚しているという場合も少なくありません。
国際結婚相談所に登録する相手によっては、治安が良くて暮らしやすく、お金が稼ぎやすい日本に行きたいと強く希望する人も一部は居られます。
大半の方は誠実に生涯の伴侶を探していますが、中にはそうではない方も含まれるのが事実です。
日本に来て生活することが目的の方にとって、配偶者ビザは非常に魅力的なものになります。
就労制限がない在留資格は、非常に使い勝手の良いビザです。
配偶者ビザが目的の人は、日本人だから結婚した人も一部おられます。
紹介会社を経由した国際結婚での対応方法
対応方法の前提条件
・入管が疑いの目を持って審査。
・虚偽申請や嘘の書類提出はご法度。
・できる限り詳細な交際経緯や生活状況の説明。
・紹介所の誠実な会社であることを説明。
入管が疑いの目を持って審査。
出入国在留管理局は色眼鏡であなたの結婚を見ています。
はっきり言うと不利な条件からスタートすることになります。
お役所は貴方の国際結婚の本気度を試しています。
虚偽申請や嘘の書類提出はご法度。
申請書に事実のねつ造や虚偽の書類を提出することは絶対にダメな方法です。
入管局が最も嫌うのが虚偽申請で、虚偽の一点だけで問答無用で不許可になります。
正直と誠実さこそが入管攻略のキーワードです。
可能な限り詳しい交際のいきさつや生活状況の説明を
これは年齢差が大きい国際結婚でも同様に、真面目に交際してきた二人にしか書けないイベントでのエピソードを使って、偽装結婚の疑いを晴らすことが必要です。
外国に配偶者が居るなら、日本人パートナーが外国へ会いに行った回数が非常に重要です。
1回も会っていないならば、100%不許可になります。
2回でも正直、かなり厳しいですね。
結婚は配偶者と一生を共にする覚悟で行うものだと私は思っています。
ほとんど会ったことがない人と結婚できますか?
どんな価値観を持っているのか、相性が合うのか分からない人と結婚したいですか?
視点を変えて言うとこんな感じでしょうか。
結婚式や披露宴も重要です。
一般的に偽装結婚の場合は結婚式をしません。
結婚式を挙げるにはお金も手間も時間もかかります。
さらに披露宴だと、お互い親族との顔合わせなども行わなくてはなりません。
真っ当な結婚だと、結婚式は喜びですけど偽装だと・・・
両親や友人に紹介している。
お見合いで結婚した場合は、結構重要です。
偽装結婚なら友人や両親に紹介したくないですから。
逆に真実の結婚だったら、周囲から祝福してもらいたい故に友達や親にきちんと紹介します。
偽装結婚なら手間やお金、または心理的な抵抗感(周囲に知られたくない)で行わないことをシッカリとやっていることを証明することがポイントです。
結婚紹介所に関する説明。
お見合いでの国際結婚で紹介者がいる場合は、会社の中身を説明する必要があります。
仲介会社の概要や運営者の情報、登録者の人数や登録方法や基準など。
入管局に提出する質問書にもA4半分くらいのスペースで記入する場所があります。
質問書に記載する内容だけでは、足りない場合は別紙に書く方が良いですね。
入管局が紹介者経由の国際結婚で在留資格「日本人の配偶者等」を簡単に許可しない理由。
→過去の偽装結婚で紹介所や仲介会社が使われたケースが多かったことですね。
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一部の外国人が国際結婚や日本人の恋人紹介所に登録する理由。
日本人と結婚したい!真剣な交際をしたい。
ではなくて・・・
就労に制限がない配偶者ビザを取るために日本人と結婚したい。
日本人と結婚して仕事でお金を稼ぎたい。
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まじめな結婚生活≠ビザ目的での結婚。
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不純な動機で国際結婚の仲介会社に登録する。
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一部のビザ目的で結婚した人にとって、配偶者ビザさえ手に入ればOK!
結婚生活をする気がないので、来日してから外国人配偶者が外泊して家に帰って来ない。
一般的な夫婦の共同生活が送られないケースが発生しました。
結果的に紹介会社を通じた国際結婚の審査が厳しくなってしまいました。
大半の登録者は真剣な出会いを求めて、仲介会社などを理由します。
ほんの一握りの方だけに該当する事例です。
不幸な国際結婚カップルを生み出したくない?
国際結婚の研究よると、
ブローカー絡みの案件では、日本人配偶者とのコミュニケーションが厳しい状態で、何も知らない外国(日本)にポツンと一人で外国人配偶者を送りだすケースが多かったとあります。
パートナーが自分の置かれている状況を把握するのに時間がかかり、頼れる人が日本人配偶者のみというケースも珍しくないと。
コミュニケーションが満足に取れないと、夫婦間でも誤解が生じて家族関係が拗れます。
彼・彼女たちのコミュニケーション不全と日本社会への繋がりの希薄さは、トラブルになっても支援を求める事もできません。
個人的な思いでしかありませんが、ブローカー絡みの国際結婚は誰も幸せになれない不毛なものの様に思えてきます。
一度申請に失敗すると次回はハードルが上がります。
在留資格の申請は原則として何回でも出すことができます。
一度でも不許可が出ると、次回の申請のハードルが高くなってしまいます。
配偶者ビザで許可が下りにくい国際結婚の場合は、最初から行政書士などの専門家を活用することをお勧めします。
当事務所でも無料相談で、在留資格がとれるか診断サービスを行っています。