配偶者ビザの更新には在留資格更新許可申請書の記入が必要です。
このページでは在留資格「日本人の配偶者等」の更新で記入する必要がある、更新許可申請書の最新版の見本と書き方をご紹介ます。
見本は以前の記事で、配偶者ビザを受けてで生活している韓国人姜○○さんと日本人妻の入管菜茄実さんが次回のビザ更新するという設定で行います。
一部、申請の時期などが不一致する部分がありますが、ご容赦いただけると有難いです。
彼らは架空の人物で、いかなる団体や人物とも一切関係がございません。
申請書の見本はPC表示では右側に未記入を左側に記入例となっています。
スマホ表示では上段が未記入、下段が記入済となります。
在留期間更新許可申請書の1ページ目
右上の写真
更新申請書の一番右上には、申請者(ビザを更新したい人)の顔写真貼り付けます。
・カラー白黒のどちらでも可です。
・サイズは縦4センチで横が3センチです。
・裏面の申請者の名前を記入します。
・写真に背景がないもの(証明写真)
・帽子を被っていない、正面を向いていること。
・写真が鮮明であること。
・申請日から3か月以内に撮影された写真。
(パスポートや在留カードと同じ写真を使いまわした場合、入管局から撮り直しを命じられます。)
1 国籍地域
申請人の所属する国籍や地域を記入します。
地域とは日本の外交的な観点から国とされていない地域(台湾など)です。
見本では姜さんは韓国人ですので、「韓国」と記入しています。
2 生年月日
ビザを更新する人の生年月日を西暦で記入していきます。
見本の例だと1989年の2月1日です。
姜○○さんは平成元年生まれの30歳ということになります。
3 氏名
配偶者ビザを更新する人の氏名を書いていきます。
原則的に、パスポートに記載されているローマ字を申請書に記入します。
中国や韓国などの漢字の名前がある場合は、ローマ字の後に漢字名を記載します。
見本の事例では 「Kang ○○ 姜 ○○」という風に記入しています。
4 性別
申請者の性別に〇を付けます。
姜○○さんは男性なので「男 Male」の欄に〇を付けています。
5 配偶者の有無
該当する方に〇を付けます。
日本人の配偶者等の在留資格の更新の場合は「有」の方に〇を付けることになります。
見本でも「有」に印をつけています。
6 職業
配偶者ビザを変更する人の職業を記入します。
例:学生、主婦、会社員、会社役員など。
見本の姜○○さんは、㈱○○システムに勤務している設定なので職業は「会社員」となります。
7 本国における居住地
ビザ更新する外国人配偶者の母国での住所を記入します。
例:中国・北京市、台湾・台北市、アメリカ・カルフォルニア州・サクラメントなど。
見本では「韓国 ソウル市」としています。
8 居住地
結婚ビザを更新する外国人配偶者が日本人と一緒に住んでいる住所を記入します。
(別居だと審査の目が厳しくなります。)
連絡先の電話番号と携帯番号も記載します。
固定電話がない場合は、携帯電話の番号だけでもOKです。
10 旅券
申請人が所持しているパスポートの番号と有効期限を記入します。
11 現に有する在留資格
日本人の配偶者等の在留資格を更新するので、「日本人の配偶者等」と記載します。
現在の在留資格の有効期限も記入します。
ビザの更新は有効期限の3か月前から手続きができますので、提出日の3か月前以上の日付はダメですよ。
見本でもその様に記入しています。
12 在留カード番号
ビザ更新する人が所持している在留カードの番号を記入します。
在留カードに書かれている番号を見ながら記載してください。
見本では「AB〇〇〇〇〇〇〇〇CD」と書いています。
13 希望する在留期間
ビザ更新する人が欲しいと思う在留期間を記入してください。
基本的に最大の5年と書いておけば良いかと思います。
変更申請書にも書かれていますが、あくまでも希望を聞いているだけなので、実際に貰える在留期間と一致するかは別問題です。
たいていの場合、2回目の更新で5年の期限は出ないです。
14 更新の理由
配偶者ビザを更新する理由を記入します。
見本では 「日本で妻と生活するため」と記載しています。
外国人配偶者が女性の場合は「日本で夫と生活するため」と記載すればよいかなと思います。
15 犯罪を理由とする処分を受けたことの有無
ビザ更新を希望する人が過去に犯罪で処分された経験がある方は「有」に〇をつけます。
有に〇した人は、処分内容を記入します。
過去の犯罪処分歴は、日本だけでなく外国でのものも含まれますのでご注意ください。
処分歴がない場合は「無」に〇を付けます。
見本の姜○○さんも「無」に印をつけています。
16 在日親族
ビザ更新する人の親族(日本在住)の方のデータを記入します。
見本では姜さんの奥様だけが在日親族という設定ですので、この方のデータを書いています。
記載事項は続柄、氏名、生年月日、国籍、同居の有無、勤務先の名称、在留カード番号と続きます。
見本には
・続柄 妻
・氏名 入管 菜茄実
・生年月日 1990年8月31日
・国籍 日本
・同居の有無 「有」に〇
・勤務先の名称 ㈱○○社・・・仕事をしていない場合は空欄で
・在留カード番号 日本人なので空欄
1ページ目はここまでです。
在留期間更新更新許可申請の2ページ目
17 身分または地位
□日本人の配偶者等にチェックを入れてください。
18 婚姻、出生または縁組の届け出先および届出年月日
婚姻手続した時の役所の名称と日付を記載します。
国際結婚の場合は、基本的に日本国の届け出先と外国人配偶者の母国の届け出先を記入します。
見本では、日本で先に創設的届出を行い、後で韓国で婚姻手続をした形になっています。
(1)日本国届け出先に「○○区役所」、届け出日が「2019年1月4日」
(2)本国等届け出先に「韓国ソウル市○○区役所」、届出日が「2019年1月9日」
お詫び:在留資格認定証明書の事例をたたき台にしてしまったので、 見本では日付の整合性が取れていません。
ポイント
国際結婚した相手の国によっては、本国等届け出先に届け出が不要なケースがあります。
例えば日本人とアメリカ人の国際結婚で、日本で先に婚姻届けを出した場合はアメリカの大使館などに届出をしなくても結婚が成立します。
このような場合は、本国等届け出先に記入する内容がありませんので、「なし」と記入してください。
19 申請人の勤務先等
ビザの更新をする外国人配偶者の方が働いている場合は勤務先の名称などのデータを記入していきます。
仕事をしていない場合は「なし」と書いてください。
見本の姜○○さんは、会社員として働いている設定になっているので、下記のように記載しました。
・勤務先の名称 ㈱○○システム。
・支店・事業所名 支店
・所在地 府市○○区○○町5-4-3
・電話番号 06-9999-9999
・年収 ○○〇万円
20 滞在費支弁方法
日本での生活費は誰が出して、ひと月当たりのどれ位のお金が出ているのかを記入します。
まずは該当する□にチェックをいれます。
□の下に金額を記入します。
見本の例では、外国人配偶者の姜○○さんが生活費を出している設定になっていますので、本人負担の箇所にチェックを入れています。
月額は20万円としています。
2ページ目はここまでです。
在留期間更新申請許可申請書3ページ目
21 扶養者
申請人(ビザの更新を希望する外国人配偶者)が扶養(養ってもらってる)場合のみ記入します。
記入内容は扶養者の氏名、生年月日、国籍・地域、在留カード番号(扶養者が外国人の場合)、在留資格、在留期間、有効期間、申請者との関係を記載します。
見本のケースでは、扶養されていないので「空欄」になっています。
22 在日身元保証人または連絡先
国際結婚している方の場合は、配偶者が身元保証人になります。
見本の事例でも姜○○さんの奥様である入管菜茄実さんの情報を記入しています。
23 代理人(法定代理人)
国際結婚の場合は「空欄」で大丈夫です。
自筆での署名
申請書の最後に申請者の名前と申請する日付を手書きで記入します。
漢字名の人はローマ字は書く必要はありません。
日付は西暦で書いていきます。
取次者
今回の申請を行政書士などの取次者が作成した場合は、行政書士などの情報を記載していきます。
在留資格更新許可申請で在留カードの届出忘れはございませんか?
在留資格の更新許可申請では在留カードの記載事項の届出が必須になっていることを女性行政書士が説明している画像。
ビザ更新のガイドラインには、在留カードの届出義務をきちんと果たしていることが配偶者ビザ更新の要件と書かれております。
たいていの場合は大丈夫ですけども。
まれに引っ越しなどで区役所に届出を失念されるケースがございます。
届出をしていない状態を続けると更新の時にデメリットがございます。
在留資格更新許可申請の際には必ず、在留カードの手続き忘れがないかをご確認ください。
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