夫婦の日常会話で使う言語も配偶者ビザの審査対象。

夫婦の日常会話で使う言語も配偶者ビザの審査対象。配偶者ビザと共通言語
結婚ビザの審査で夫婦のコミュニケーションが重要視されていることを説明する女性行政書士の画像。

 

最近の在留資格「日本人の配偶者等」の審査で、夫婦の日常会話で使われる言語が非常に重要視されています。
出入国在留管理庁の必須書類である質問書全体の1割が会話に関するものです。
入管局が発行する質問書の画像を見ると、かなり突っ込んできます。

 

夫婦の日常会話で使う言語も配偶者ビザの審査対象。配偶者ビザの質問書

 

画像の質問書の書き方は別コンテンツになっています。
ご興味のある方は、こちらもご覧ください。

 

 

 

関連記事:配偶者ビザの質問書の記入例

 

 

 

質問書で聞かれる主な内容は以下の通りです。

 

・普段、何語で会話をしているか?
・お互いの母国語を話せるか?
・外国人パートナーは日本語を話せるか?
・パートナーは日本語を何時何処でどの様にして学んだのか?
・コミュニケーションが取れない場合は、どの様な手段で意思疎通を図る?

 

この様な内容を様々な角度から根掘り葉掘り聞いてきます。
しかも語学力を証明するような書類をセットにしないと信用してくれない徹底ぶりです。

 

 

配偶者ビザを取る場合だと、お互いの国の母国語を話せなくても許可は取れます。
英語などの共通して話せる言葉があればです。
(このパターンが意外と多いです。)


 

入管局がお互いの語学力をしつこい位に聞く理由

夫婦の日常会話で使う言語も配偶者ビザの審査対象。夫婦の語学力がビザ取得に重要な理由
国際結婚した夫婦が日常的に使用する言語を重要視する理由を説明する行政書士のイラスト。

 

入管局はそこまで夫婦のコミュニケーションを重視するのでしょうか。
夫婦間でまともに意思疎通が出来ければ、夫婦の婚姻の信ぴょう性と継続性を疑うからです。

 

・婚姻の信ぴょう性
・結婚生活の継続性

 

この二つは配偶者ビザを取得・更新するために一番見られる場所です。

 

配偶者ビザを取得するには、この二つを文書で証明する必要があります。

 

信ぴょう性が無い

お互い言葉が通じないのに、どの様にして出会って恋愛関係に結婚することができたのか?
本当に愛し合って結婚したの?
実はお金や在留資格目的の偽装結婚ではないの?
夫婦の関係を大いに疑われます。
(入管局だけでなく、周囲の人(家族・友人・会社関係)も疑うと思います。)

 

この様に婚姻の信ぴょう性を疑われて、配偶者ビザが不許可になる可能性が高くなります。

 

婚姻の継続性に疑義あり

言語で意思疎通が不十分でも、夫婦の関係が弱いとは限りません。
しかしながら会話が成立しない状況だと、日本で夫婦生活を継続するのは難しいです。

 

日本人同士ですら、コミュニケーション不足が原因で離婚する人が多くいます。
異なる文化を持つ国際結婚で、お互いの言葉への理解度が乏しいともっと厳しいと思われます。

 

コミュニケーションが十分に取れないことで、すれ違いや誤解が生じます。
時間の経過と共に夫婦の間のズレが大きくなり、最終的には修復不能な溝が。

 

結果的に早い段階で離婚してしまう可能性を入管局は危惧します。

 

配偶者ビザを取得する夫婦間の言葉の類型

夫婦の日常会話で使う言語も配偶者ビザの審査対象。配偶者ビザと語学力
夫婦の語学力で特に厳しくなりがちなケースを紹介する女性行政書士のイラスト。

 

結婚ビザを取得しようとするカップルの語学力は幾つかのパターンがあります。

 

・お互いの母国語への理解度が高く、コミュニケーションに問題なし。
・外国人パートナーが日本語に堪能。
・日本語を話せるども、堪能とは言い難い。
・夫婦の会話は別の共通語(英語など)で行う。
・夫婦間で共通する言語がない(片言レベル)。
 会話はボディランゲージと翻訳アプリ。

 

当サイトの管理人が見た事例では、この様な傾向がありました。
入管局の審査で問題になり易いのは、下の三つが多いですね。

 

外国籍の方が日本語に堪能な場合は比較的スムーズです。

 

一番多いのは上から3番目のケースで、日本語が話せるけども堪能とは言えないレベルのケースです。
ちなみに日本人は相手の国の言葉をあいさつ程度しか話せない事が多いです。

 

意外と多かったのが、双方とも家では英語で会話をしていたケースです。
この場合は夫と妻の英語力を証明出来ないと不許可リスクがあります。

 

一番下のお互いが共通して使える言葉がないケースは・・・
ビザの許可を取るのは厳しいかと思います。

 

言葉が微妙な場合の対処法

夫婦の日常会話で使う言語も配偶者ビザの審査対象。結婚ビザにおける夫婦の共通言語の証明方法
カップルのコミュニケーションが十分であることを入管局に証明する方法を紹介する行政書士の画像。

 

お互いの共通言語が微妙だと思われそうな場合の対処法ですが。
一言でいえばケースバイケースです。
だけど基本的な部分は以下の通りです。

 

・現在の語学力を証明して、コミュニケーションに問題がないことを立証。
・不十分な語学力を補うための努力をしている。

 

この2点を日本人側と外国人側の双方で行うことになります。
お互いの思いをくみ取れる意思が強いことを全面的にアピールしていきます。

 

「愛があれば言葉は要らない!」では、入管局は説得できないです。
迸るパッションを具体的な形で証明してくださいと言い返されます。

 

外国人配偶者の日本語が微妙な場合

まずは外国人パートナーの日本語が堪能とは言えない状況で、尚且つ日本人側も相手の国の言語が苦手。
さらに英語などの第三の共通語も怪しい場合の対応法です。

 

まず外国人配偶者の日本語能力を証明します。
日本語能力試験(N1やN2)の合格証書があれば、入管局に提出します。
日本語の学習経験を証明する書面もあれば準備します。

 

現時点での日本語能力を向上させる意思があることもアピールすることも重要です。
来日後に日本語学校や日本語教室(ボランティア)などに通い勉強するなど。

 

日本人側も努力する様子をアピール

次は日本人側もパートナーの学習をサポートする旨をアピールします。
またパートナーの母国語を勉強するなどの行為も大事かなと思います。

 

外国人配偶者だけに努力を強いるよりも、お互いに頑張っている様子を見せることです。

 

以前にあった事例で、日本人夫が語学学校で短期集中コースにて必死に勉強して、妻の母国語の日常会話をマスターしたケースもあります。

 

夫婦がお互いの意思疎通を図る努力をしていることを文書でアピールしていきます。

 

自治体の日本語支援を利用するのも手です。

ちなみに大阪は外国人に対する日本語支援が非常に充実しております。
(大阪市の担当者は日本で一番進んでいると豪語していました。)

 

大阪の日本語支援は二段階です。
まずは難波で日本語が殆どできない人にプロの日本語教師が日常会話を短期集中で教授します。
教室名は「にほんごこんにちは(NIHONGO KONNICHIWA)」です。
(この教室は人数制限と募集時期のタイミングが短いです。)

 

「にほんごこんにちは」のURLを掲載いたします。
ご興味のある方はご覧ください。

 

 

 

https://osakademanabu.com/about/nihongokyoshitsu

 

 

 

その後は地域の日本語教室で継続的な学習を行う形式です。
ボランティア教室は授業料も安く(無料から1000円程度)です。
(地域のボランティア教室の質は玉石混交ですが・・・)

 

 

日本語教室で先生のボランティアをしていた経験から言うと、
ガッツリと日本語を教えてくれる教室もあれば、そうでもない教室があります。
場合によっては、普通に授業料を払って日本語学校に行くことをお勧めします。
(短期コースだと10万円からあります。)


 

夫婦の日常会話が英語などの第三の共通語の場合

次は双方ともに相手の母国語が苦手で、日常会話は英語などの共通語を使用している場合です。

 

こちらは夫婦双方ともに英語が出来ることを証明していきます。
「なぜ英語が出来るのか?」に対する入管局の審査官の疑問を一つ一つ潰していきます。

 

・英語に関する資格を持っている。(英検やTOEICなど)
・会社の仕事で日常的に英語を使う。
・学生時代に留学をしていた。
・学生時代に英語を専攻していた。
・英語圏の友人などが居て覚えた。
・海外への渡航経験が豊富。

 

この様な事情を客観的に証明できる書類があれば提出します。

 

・TOEICなどの証明書。
・卒業証明書
・勤務先の職務証明書
・その他・・・

 

 

翻訳アプリだけは厳しいです。

現在はGoogle翻訳などの翻訳アプリが発達してきています。
以前に比べると精度も上がってきて、実用にも耐えるものが多いなと思います。

 

非常に稀ですが、翻訳アプリだけで結婚まで突き進んだツワモノも居ります。
(交際の大半をlineやメールなどの文通が中心だった場合ですね。)

 

はっきり申し上げると翻訳アプリ頼みだと、配偶者ビザは不許可になると思います。
翻訳アプリを補助替わりに使う程度なら問題ないです。
(海外旅行に行くレベルなら十分使えます。)

 

 

翻訳アプリだけで、
お互いの共通語が無いことをフォローするのは無理があります。
ボディーランゲージも同様です。
理由書などに一要素として記入する分には良いと思います。


 

確かにアプリの精度は日に日に良くなっています。
だけども変な日本語、誤訳が結構あります。
恋愛や結婚などのデリケートな会話の場合には・・・

 

入管局から結婚の信ぴょう性を疑われます。

 

 

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